からだの痛み
上肢
肩が痛い
首が痛い
首を寝違えた
上を向くのがつらい
腕が上がらない
指が痛い、曲がらない
肘が痛い
子どもの肘が上がらない
下肢
腰が痛い
膝が痛い
足、足首が痛い
転びやすい
足の付け根が痛い
転んだ後痛みが引かない
ぎっくり腰
脊椎脊髄
肩こりがひどい
首が痛い
腕が痛い
手足のしびれ
腰が痛い
歩行障害がある
排尿障害がある
考えられる整形外科の主な疾患
頸椎症、頸椎捻挫(むち打ち症)、頸椎椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎(五十肩)、腱板損傷、腰椎椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、扁平足、外反母趾、靭帯損傷、半月板損傷、腱鞘炎、変形性膝関節症、変形性股関節症、単純性股関節炎、手指変形性関節症、手根管症候群、脊柱管狭窄症、肘内障、ガングリオン、関節リウマチ など
変形性膝関節症、変形性股関節症
変形性関節症とは、関節の軟骨がすり減ることにより炎症や変形が生じ、関節に痛みが現れる病気です。
加齢、肥満、もともとの骨・関節の形態、外傷などが変形性関節症の原因になります。加齢が主な原因ですので、歳を重ねるとほとんどの方が変形性関節症になっていきます。しかし、同じ程度の変形性関節症でも、全く痛くない人から痛くて歩けなくなる人まで症状は様々です。筋力の衰えが、痛み一つの要因になりますので、関節周囲の筋力をしっかりと保持することは、関節への負担を軽減させるためには有効です。
関節への負担をやわらげるため、体重を増やしすぎない様にコントロールすることも重要です。ヒアルロン酸などの関節注射は、軟骨のすり減りを元に戻すことはできませんが、痛みをやわらげる効果はあります。病状が進行すると手術が必要になることもありますので、手術が必要な患者さまは、適切なタイミングで手術のできる急性期病院へご紹介させていただきます。
腰痛症
日本人か抱える自覚症状で最も多いのが腰痛と言われています。腰痛は、椎間板ヘルニアや変形性腰椎症、腰椎圧迫骨折などの疾患によって起こるものもありますが、原因がはっきりしない腰痛も多くみられます。
突然の激しいぎっくり腰(急性腰痛)では、まずは安静にすることが必要になります。しかし、安静期間が長くなってしまうと筋力の衰えを生じてそれが腰痛の原因になってきますので、痛みがある程度落ち着いたら徐々に動いていくことが腰痛改善につながります。
五十肩(肩関節周囲炎)
五十肩は、中高年(40~50歳)に多く、肩が痛み、腕が上がらなくなるなどの肩関節の障害が出る病気です。肩の痛みと運動に障害があって、特定の原因のないものを五十肩と呼んでいます。肩関節周囲組織の炎症によるもので肩関節周囲炎ともいわれています。
原因は、肩周辺の筋肉や腱に年齢的な変化による摩擦や変性が生じることで、そこから痛みや炎症が始まります。さらに痛みが続き強くなると、肩関節が思うように動かせなくなります。痛みがもっとひどくなると、ますます肩関節が動かしにくい状態になり、こうした悪循環が炎症と病変部を広げて、関節内外に癒着を起こしてしまうこともあります。
体が硬い方に起こりやすい傾向がありますので、日頃からストレッチを中心とした運動を行うことは、肩関節周囲炎の予防になります。
腰椎椎間板ヘルニア
加齢、長時間の立ち・座り仕事、スポーツ活動などが繰り返されることが要因となり、椎骨の間でクッションとなっている軟骨(椎間板)が変形してしまい神経に当たって、腰や手足の痛み、しびれなどの症状を引き起こす病気です。ヘルニアとは、臓器の一部が本来の位置から飛び出した状態を指すため、腰椎だけでなく、頚椎や胸椎にも起こります。椎間板ヘルニアは、程度によって症状が幅広く、1〜2週間で痛みが軽くなることもありますが、重症になると、足の筋肉が萎縮し力が入らない、足首に力が入らずかかとやつま先が上げにくい、排尿障害などの身体の障害が現れることもあります。重症化すると手術が必要となる場合もありますが、その場合は適切な病院をご紹介いたします。腰や背中に痛みがある、曲げると痛みが走る、片方の足だけしびれるなどの症状が見られた場合、お早めにご相談ください。
頚椎捻挫(むち打ち症)
交通事故などで、体に衝撃が加わり、首が揺すられた時に生じる障害です。首や肩、背中など広い範囲に痛みや違和感を感じることがあります。首を痛めた時の症状として、一番多いのが、肩や首の筋肉の痛み、熱っぽさ、肩こり、頭が重いなどです。それだけでなく、吐き気やめまい、耳鳴り、手のしびれなどの症状や全身症状が出ることもあります。数日経ってから症状が現れることもあるため、症状に心当たりのある場合はお早めにご相談ください。まずは、レントゲン検査や、必要であれば適切な病院でMRI検査を行い、正しい診断を受けることが大切です。その上で、症状に合わせた治療やリハビリのプランを立てていきます。頚椎捻挫は、後遺症が残ってしまうことがあるため、しっかり最後まで治療を行いましょう。
肘内障(子どもの肘が上がらない)
子どもの体は未発達なので、肘の靭帯と肘の外側の骨(橈骨頭)がしっかり固定されておらず、手を引っ張られたり、腕を持ち上げたりした時に、骨が外れかけることがあります。子どもが痛がって腕をだらんと下げたまま動かさなくなると、肘内障を疑います。所見から骨折が疑われる場合はレントゲンを取ることもあります。治療は、医師による徒手整復を行います。診察室で数秒で済みますので安心して受診してください。治療後は、いつも通りに腕を使っても大丈夫ですが、繰り返すことがあるので注意してください。
腱鞘炎(ばね指)
指を曲げたり動かしたりする腱を支える腱鞘と呼ばれる部分が炎症を起こした状態です。指を曲げる時に、指の付け根が痛い、腫れている、曲げたまま伸びない、曲がらないなどの症状がある場合は、指の腱鞘炎を起こしている可能性があります。指を使う仕事の方によく見られますが、産前産後や更年期障害の女性にも多いです。最近で言えば、スマホやゲーム機の使いすぎが原因で引き起こしている方も増えてきています。まずは、安静にすることが望ましいです。なるべく指を動かさないでいいように、テーピングで固定し、腱鞘内に炎症を抑える薬を注射したりします。症状が改善されない場合は、手術を行うこともあります。
ガングリオン
ガングリオンとは、手にできる米粒大から飴玉くらいの大きさのゼリー状の腫瘤です。手の甲や指の付け根、手首などにできやすく、触るとつるつるします。関節を包む関節包や腱鞘が袋状になったところに、潤滑液が溜まってゼリー状の種類になります。痛みやしびれなどの症状がなければ、特に治療の必要はなく様子を見ていただいて構わないですが、症状が出てきた場合は、注射で中身を吸引することもできます。またしばらくしてしこりが大きくなってくることもあるので、その場合は吸引治療を繰り返します。
骨折
骨折は、外からの大きな衝撃が原因で起こることがほとんどですが、慢性的な外力がかかることで発生する骨折や、病的なものが原因で骨が弱くなっているために起こる骨折など、患者さまの年齢や抱えている病気によりさまざまです。発症状況を詳しくお聞きして、検査を行います。骨折の種類で固定法など治療も異なります。ズレが大きい場合は手術が必要になることもありますので、その場合は適切な病院へご紹介いたします。
捻挫、打撲
打撲や捻挫は、湿布を貼って安静にしていたら自然に治る場合が多いですが、痛みなどの症状が続いたり、内出血が大きく起こっている場合は、骨折や靭帯断裂が隠れていることもあります。治療が遅れると、症状が悪化したり、治療が長期間にわたる可能性もあるため、なるべく早めに受診することをおすすめします。
切り傷、すり傷などケガ全般
切り傷やすり傷で何科にかかったらいいか分からない患者さまが見られますが、外傷のほとんどが整形外科の診療疾患です。傷が深い場合は、神経や腱などが切れていることもあり、手術が必要になる場合もあります。また、小さな傷でも専門的な治療を行うことで、感染症を防ぐことができます。何かしらのケガをしてしまって受診を迷われても、当クリニックへお気軽にご相談ください。
関節リウマチ
関節リウマチとは、関節の滑膜が炎症を起こし、次第に軟骨や骨が破壊したり変形したりしてしまう病気です。朝に、手足がこわばる、手足が動かしづらいなどの症状が出るのが特徴的です。原因不明の自己免疫疾患と言われており、免疫の働きに異常が生じ、誤って自分の細胞を攻撃してしまうために、関節の腫れや痛み、微熱などの症状が出ると考えられています。女性に多く見られ、30〜50歳代で発症することが多くなっています。関節リウマチは、早期に発見し治療開始すれば、症状をコントロールし進行するのを防ぐことができます。心配なことがありましたら、是非お早めにご相談ください。
骨粗しょう症について
骨粗しょう症とは、加齢などの原因により、骨の量が減少したり、骨の質が劣化したりしてスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。
特に女性では、閉経による女性ホルモンの減少が最も大きな要因となります。男性でも70歳を過ぎると増えてきます。また、偏食や極端なダイエット、ビタミンD不足、喫煙や飲酒、運動習慣なども骨粗鬆症の原因と考えられており、最近では、高齢の方だけでなく、若い女性の骨粗しょう症も問題視されています。骨粗しょう症では、ちょっとしたことで骨折が起こり、それが引き金となって体の具合が悪くなり、ときには寝たきりになってしまうこともあります。
検査・診断
当クリニックでは、ガイドラインですすめられている「腰椎および大腿骨近位部のDXA法」が可能な骨密度測定装置を導入しております。骨折を起こしてしまう前に、早めの骨粗しょう症検査をおすすめします。
治療
適切な診断により、それぞれの患者さまの骨粗しょう症の程度や生活様式に合わせた最適な治療を提案させていただきます。
食事療法
「骨を強くするにはカルシウムが必要」ということはほとんどの方が認識していることですが、カルシウムの他にもタンパク質・ビタミンD・ビタミンKなど、丈夫な骨を維持するためには様々な栄養素が必要であり、バランスよく栄養を取ることが必要になります。
特にビタミンDは、ほとんどの方に不足していると言われており、食事だけで補えないことが多く、サプリメントで補充するという方法もあります。また、ビタミンDは日光を浴びる事によって皮膚でもつくられます。
運動療法
運動などで骨に力がかかると、骨をつくる細胞が活発になり、骨を丈夫に保つことにつながります。さらに、運動によって筋肉をきたえることで体をしっかり支えられるようになったり、バランス感覚が良くなったりして、転倒を防ぐこともできるため、運動療法は骨粗しょう症の治療に不可欠です。
薬物療法
現在、骨粗しょう症の治療薬が次々に登場し、個々の患者さまの症状や病気の進行度に応じて、選択肢が増えてきました。最近では、従来の治療薬よりも強力に骨密度増加が期待できる薬や、患者さまが継続しやすいように投与間隔や剤型(薬のかたち)に配慮したものもあります。
リハビリテーション
理学療法士による運動療法に力を入れています
当クリニックのリハビリテーションは、理学療法士による運動療法に力を入れています。整形外科疾患によって、日常生活に支障を来たしている患者さまお一人お一人の痛みなどの症状に合わせて、歩行訓練や可動域の改善などの運動や、マッサージなどのリハビリプランをご提案いたします。スタッフが患者さまのお話を伺いながら、痛みの緩和、ケガや病気の予防につながるリハビリを行います。また、充実のリハビリ機器も取り揃えておりますので、幅広くリハビリを受けていただくことができます。
スポーツ整形
当クリニックでは、スポーツ中のケガやスポーツによる障害の治療も行っています。スポーツ整形では、突き指、脱臼、靭帯損傷、肉離れ、骨折など、スポーツ中の何らかの大きな外力によって生じたケガと、体の使いすぎによる慢性的なストレスが蓄積して起こる、野球肩、野球肘、テニス肘、ゴルフ肘などの障害を診療します。当クリニックでは、治療だけでなく予防まで見据え、スポーツ復帰のためのリハビリまで、お一人お一人に合わせて治療プランを提案し、スタッフ一同でサポートいたします。
交通事故、労働災害
交通事故に遭ってしまった場合、事故後すぐは症状が軽くても早めの受診をおすすめします。痛みなどの症状が徐々に現れることもありますし、放置しておくと後遺症が残ってしまう可能性もあります。是非お早めにご相談ください。
また、通勤中や業務中のケガの場合は、労災保険適用の治療となります。職場の担当者の方へも連絡していただく必要があります。詳しいことは、スタッフへお尋ねください。